警備兵に警告された!

 しばらく歩いていて、監視塔からもチェックされていました。例によって、若い警備兵たちは電話で司令部へ連絡しています。かまわず歩き続けていると、金網裏側の無人地帯の道路を1台のオートバイがどこからか走って来ました。私たちの近くでバイクを止め、2人の兵士が降り立ちました。1人は何とハンドマイクを持っています。写真の右側の警備兵です。そして彼はマイクを使って、こちらに呼びかけました。

右の兵士がハンドマイクを持っている

 あなたたちはドイツ民主共和国の領土にいます。即刻、立ち退きなさい!


 そうです。ハンドマイクを使って我々を東独の領内から追い出そうとしたのです。市街地とは違って人通りもない所なので、これ以上むりに金網際を歩く必要もないだろうと判断して西ベルリン側に引き上げました。なにしろ相手は「敵」です。領土を侵犯しているため、何をされるか分からない、と思ったことも事実です。もっとも向こうは、私たちが東独の領土と気が付かずに入り込んでいる、と考えているようでした。

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