◆「私、大きな壁を持っています」◆ |
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壁の欠片(かけら)をお土産で買った人は多いと思います。1989年の壁崩壊以来、ベルリンでは観光客向けにチェックポイント・チャーリーやブランデンブルク門周辺の道端でたくさん売っていました。でも、細かく砕いた破片ではなく、大きなままの壁を個人で持っている人は世界でも少ないでしょう。 クリスティアン・ロマノフスキーさんは、大きな壁(高さ3.6メートル、幅1.2メートル)を8枚所有しているといいます。1959年にベルリンで生まれたロマノフスキーさんにとって、街に壁があるのは当たり前の雰囲気でした。しかし壁が崩壊したときは「きっと興味を持つ人が大勢いるだろう」と考え、当時の東独政府から購入したのでした。お値段は1枚あたり250マルク(当時のレートで約2万円)だったそうです。壁はベルリン南東部のシュペート通りにあったものです(下の写真)。8枚の壁はベルリン東方約60キロにあるフュルステンヴァルデという町に運び、業者に保管してもらっています。 |

崩壊前の1987年に撮影したシュペート通りの壁。この付近の壁は運河沿いにあり、殆どの部分ではコンクリート壁でなく金網が立っていた。写真のように、運河に架けられた橋の突き当たり部分だけはコンクリートの壁が設置されていた。 |
| 下の図は、壁を購入したときに東独側から発行されたもので、本物の壁であるとの証明書≠セそうです。いかにも東独らしい古臭くてカッコ悪いデザインですが、確かに右下には「国境警備隊」のスタンプが押されています。 |
