ここはベルリンの西部郊外にあるポツダム通り沿いです。1987年6月。東独は、この付近の古い壁(第3世代の壁)を壊して、新たに金網を建てました。最新のコンクリート壁(第4世代)に作りかえるならともかく、なぜ金網に? 実は7月初旬に、世界的な自転車競技「ツール・ド・フランス」がベルリンで開かれることになっており、この道路も競技のコースに入っていたのです。競技が開催されれば、このあたりもテレビ中継されるはずで、場合によっては壁の映像も撮られ、世界に配信される可能性があります。東独にとって壁を見られるのは避けたいことなので、せめて古く汚い壁は壊して、あまり壁らしくは見えない金網にしようと考えたのかも知れません。
当時の新聞報道によると、世界の注目がベルリンに集まる競技期間中、東独は、無人地帯で亡命者に対し発砲する「射殺命令」を停止していました。東独も国際競技の開催を重要視していたことが分かります。(シュパンダウ地区ポツダム通り、2枚とも同じ位置で撮影)
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