<石積みの壁>


© Photo by Yasumasa Tsukamoto

 これこそ正真正銘、できたての壁です。当初はありあわせの建築資材をかき集めて急いで作ったという感じですね。いわゆる「第一世代の壁」と呼ばれるものです。一般に壁の建設が始まったのは1961年8月13日とされますが、当初は有刺鉄線を使って、とりあえず交通を遮断することから始められました。その後、数日してからこの写真のような壁が作られ始めたのです。

 2枚の看板が立っています。左側のは西ベルリン市のもので、右側のがフランス軍のものです。第二次大戦後、ベルリンは連合国側だったアメリカ、フランス、イギリス、ソ連の戦勝4か国に分割して占領され、統治・管理されました。壁ができた当時も占領状態は続いていました。

 このベルナウ通りはフランス占領区にあったため、フランス軍の看板があるのです。2枚の看板に記されているのは「フランス占領区はここまで」という文で、この先はソ連占領区なので気をつけるように、と警告しているのです。現実には壁があるので、向こうに踏み込むことはできないのですが。

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