<封鎖された窓>
東西ベルリンの境界線に接して立っていたアパートです。建物そのものは東ベルリン側に属し、壁面がちょうど東西の境界になっていました。そこで、壁の建設が始まると、こうしたアパートからは、住人が窓や玄関から家財道具を持ち出すなどして西ベルリン側に亡命するケースが相次ぎました。このような逃亡を防ぐため、アパートの窓という窓は東独当局により塞がれてしまったのです。西ベルリン側に面した窓や玄関を塗り固めてしまえば、このアパートそのものが壁の役割を果たしているのと同じでした。
建物の4階や5階から西ベルリン側に飛び降りて亡命する人も出たため、上階の窓もすべて塗り固めたのです。まさに壁の原点ともいえる異様な風景です。
東独は後に建物を壊し、本当の壁を作りました。その際に、建物に残っていた住人は強制的に転居させられたと伝えられます。
© Photo by Yasumasa Tsukamoto
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