8月14日夜 西ドイツ首相アデナウアーがテレビ演説

 西ベルリン市民に向けてアデナウアーはテレビで「事態の深刻さは明白だが、パニックに陥らないように」と平静を保つよう呼びかけたが、具体的な対抗策への言及はなかった。

 また前日の13日、アデナウアーは声明を発表している。その内容を要約すると

 「ソ連占領地域の政権(東ドイツ)は市民の信頼を得ていないため、西ベルリンを封鎖せざるを得なかった。大量の亡命者が出るということが、どれほどの圧政を行っているかを示している。(米英仏の)同盟国が必要な対抗策を講じるであろう。全ドイツ人はその対抗策を信頼するようお願いする」

 といったものだ。一応は東ドイツを非難しているが、対応については完全に米英仏に下駄を預けた形になっている。西ドイツ政府としては何もしない、と言っているのに等しい。