8月13日午後6時30分 米大統領ケネディに報告

 ケネディは日曜の休み、米マサチューセッツ州の海辺でヨットに乗っているところで西ベルリン封鎖の報告を受けた。米東部時間で午後0時30分だった。国務長官ディーン・ラスクとマスコミ向け声明の内容を協議した後、ケネディは引き続きヨットを楽しんだ。

 声明の内容は

 「東ベルリンの封鎖は、共産主義システムの崩壊を世界に対してさらけ出したものである。東ドイツのウルプリヒト政権は、同朋を封じ込めるという非人間的な行為について、全世界に対して責任がある」

 といったものだった。

 声明を出しはしたが、ヨット乗りを優先したことからも分かるように、西ベルリン封鎖はケネディにとって真に緊急事態ではなかった。もしソ連が西ベルリンを占領したいなら封鎖などする必要はないし、何よりも米ソ間で戦争になるよりは西ベルリン封鎖の方がまだまし、というのがケネディの考えであった。ケネディがベルリン問題に関してかねてから主張していた3原則

 1. 西側3か国の軍のベルリン駐留
 2. 西ベルリンへの通行権を維持すること
 3. 西ベルリン市民の自由

 は、今回の封鎖によって侵されてはいなかった。