8月13日午前1時54分 「東ドイツから来るはずの電車が来ない」と西ベルリン警察本部に通報

 東ドイツから西ベルリン西郊のシュパンダウ駅に午前1時15分に到着する予定の電車が来ない、というのが地元シュパンダウ警察署から寄せられた通報の内容だった。電車は西ベルリンに入る手前のシュターケン駅で、東ドイツ当局により止められ、乗客は下車させられ、運賃は払い戻されたという。
 シュパンダウから通報が来た1分後、今度はベルリン中央部のゲズントブルンネン駅で、電車が上下線とも止められたという報告が西ベルリン警察本部に入った。左の地図を見ると、ゲズントブルンネン駅は西ベルリン市内にあることが分かる。西ベルリンにある駅で、東ドイツ側がなぜ電車を止めることができたのだろう。

 当時、これら電車の路線などは東ドイツ側の所有し、経営・運行を担っていたからだ。その後も西ベルリン各地から電車が不通になったとの連絡が西ベルリン警察本部に入電する。

 後に西ベルリンは東ドイツとの交渉で、西ベルリン市内にある鉄道用地を借り入れて西ベルリン内だけで独自に電車の運行を行うようになる。